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お肌にも歯ぐきにもハリを!

こんにちは、加古川市加古川町本町の山脇歯科医院です。歯ぐきは外側の上皮と、その内側の結合組織の二層構造になっています。そして、結合組織の約60%がコラーゲンでできています。加齢により歯ぐき細胞が衰えることはもちろん、歯ぐきに炎症が起きたり、歯周病菌で歯ぐき細胞が傷つけられたりすることでも結合組織のコラーゲンの分解が進んでしまい、ハリや弾力を失う原因となってしまいます。上皮は「歯肉上皮細胞」で構成され、歯周病菌など病原性微生物の侵入に対する物理的なバリアとして機能しています。結合組織では「歯肉線維芽細胞(歯ぐき細胞)」がコラーゲンを生成し、歯ぐきの健康を保っています。この歯肉線維芽細胞は、「歯肉幹細胞」と呼ばれる歯ぐきの幹細胞から生み出されます。

図1 歯ぐきの構造とコラーゲン生成に関わる細胞図1 歯ぐきの構造とコラーゲン生成に関わる細胞

歯周病菌などの繁殖により歯ぐきに炎症が起きると、上皮のバリア機能が低下し、歯周病菌の影響を受けやすくなります。また、結合組織では、コラーゲンが壊されるとともに歯肉線維芽細胞のコラーゲンの生成能力が低下し、コラーゲンが減少します。結合組織のコラーゲンが減少すると、歯ぐきは衰えていきます。歯ぐきの健康を守るためには、歯ぐきのコラーゲンの生成を高めることが重要です。

図2 歯ぐきが衰えるメカニズム図2 歯ぐきが衰えるメカニズム

美肌を保つのにスキンケアが欠かせないのと同様、歯ぐきの健康を維持するためには、毎日のケアがとても大切であるとともに、定期的な歯科医院での専門的なケアを受けることが必要です!

 

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