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矯正治療において、歯をきれいに並べるためのスペースが足らない場合の方法
矯正によって歯をきれいに並べるのに必要なスペースが足らない場合には
以下の5つの方法でスペースを作ります。
1.側方拡大
歯列を側方に拡大してスペースを作る方法です。
大人では数mm、子供では10mmまでの拡大が可能です。
2.前方拡大
主に、咬み合わせが深い場合に歯列を前方に拡大してスペースを作る方法です。
3.臼歯部遠心移動
奥歯(6番目、7番目の歯)を後ろへ移動させてスペースを作る方法です。
4.小臼歯抜歯
4番目あるいは5番目の歯を抜歯してスペースを作る方法です。
4番目の歯の場合、1本あたり7~8mmの幅があるので左右で概ね14~16mm
のスペースを作ることができます。つまり、14~16mm以上のスペースが足らない
場合の最終手段とも言えます。
5.ストリッピング(IPR)
歯と歯が接触する部分を削って、歯と歯の間にスペース(隙間)を作る方法です。
通常、最大0.5mmまでの範囲で歯と歯の間を削るのですが、この程度の削る
量ではむし歯になりやすくなることはありませんのでご安心ください。
ストリッピングを何箇所かに行うことで、足らないスペース量を確保するものです。
インビザラインでは、歯を抜歯せずにストリッピングでスペースを確保する方法が
主に用いられます。
このインビザラインGoの症例では、2.5mmスペースが足らないので、0.5mm
のストリッピングを5箇所行って歯をきれいに並べるのに必要なスペースを作ります。