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L8020乳酸菌のむし歯・歯周病・ウイルス感染症予防への効果ー歯周病と全身疾患ー

こんにちは、加古川町本町の山脇歯科医院です。今回は、広島大学の二川教授によって発見されたL8020乳酸菌と歯周病と全身疾患の関連についてお話しします。L8020乳酸菌とは、歯周病、むし歯になったことのない健康な子どもの口の中から発見されたヒト由来の乳酸菌です。歯周病菌・むし歯菌の発育を阻止する、制菌効果のある乳酸菌の一種で、ヒトの口腔内から5種類の歯周病菌とむし歯菌・カンジダ菌を効果的に抑制し、口腔内環境を健康に保ちます。L8020乳酸菌は満80歳で自分の歯を20本以上保ってほしいという思いを込めて、L8020乳酸菌と名付けられました。L8020乳酸菌タブレットによる調査では、下左グラフに示されたように、R-1やLG25などの他の乳酸菌のタブレットと比較して歯周病菌が大幅に減少しています。また、下右グラフに示されたように、L8020乳酸菌ヨーグルトに対する検証結果においては、歯周病菌に対する抗菌効果が極めて高いことが示されています。そして、L8020乳酸菌は、口の中の粘膜に付着する能力が非常に高く、また、お口の中の粘膜の防御機構の強化と免疫に活力を与えることも確認されいることから、コロナウイルスなどのウイルス感染症の予防にも効果があるとされています。

最も恐ろしい歯周病菌「ジンジバリス菌」とは

ジンジバリス菌(Porphyromonas gingivalis)は、10~20種類ほど確認されている歯周病菌の中でも最高峰とされるレッドコンプレックスに分類され、最強の病原性が示されています。歯周病は、歯と歯茎の隙間にたまる歯垢を温床として増殖し、歯周辺組織を破壊して炎症を起こす疾患です。ジンジバリス菌がもつ内毒素は、歯周組織の炎症を進行させるだけでなく、糖尿病や非アルコール性肝炎、動脈硬化症などの全身疾患を悪化させることもわかっています。近年の研究では、ジンジバリス菌の内毒素によって、アルツハイマー型認知症を引き起こすという報告もあります。ジンジバリス菌はメタンや硫化水素を発生させるため、悪臭を放ち、口臭の原因にもなります。強い口臭や口内のネバつきを感じる場合は、ジンジバリス菌を保菌している可能性が高いと考えられます。

歯周病菌が引き起こす全身疾患

口腔ケアの徹底による対策を!

対策としては、今まで以上に口腔ケアを意識することです。口腔ケアには、バイオフィルムを破壊する「歯磨き」と「洗口剤」が有効です。まずは細菌のかたまりであるバイオフィルムを除去するために、歯磨きの徹底が先決です。そして、定期的に歯科医院を受診し専門的な口腔ケアを受けることがとても大切です。

当院では、L8020乳酸菌含有の歯磨き剤やマウスウォッシュを販売していますので、ご購入をご希望される方は、当院までご連絡ください!

 

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